一方の清水邦広もまた、波乱万丈の競技人生のなかで揺るぎない幸福を掴み取っていた。離婚直後の2018年2月、清水は試合中に右膝前十字靭帯断裂という選手生命を脅かす大怪我を負う。再起不能とまで囁かれた過酷なリハビリ期間を乗り越え、奇跡の復活を果たした彼の背中を押したのは、新たな家族の温もりだった。
清水は2026年1月にアナウンサーの女性との再婚を発表し、同年秋には待望の第1子となる長女が誕生した。父親となった清水は、コート上での鋭利な眼差しとは対照的に、柔らかな表情で家族への愛を語るようになった。
「守るべき存在ができたことで、バレーボールと向き合う覚悟がより純粋になった」。度重なる怪我と戦いながらも現役であり続ける彼の原動力は、間違いなく温かい家庭という安全基地にある。