カニエの前妻であるキム・カーダシアンとの比較は、いまや世界中のセレブリティ・ゴシップの主たる燃料となっている。キムが主演する米動画配信サービス『Hulu』のリアリティ番組『カーダシアン家のセレブな日常』を通じて私生活を赤裸々にマネタイズしてきたのに対し、ビアンカは徹底してプライベートを遮断する。
外見の類似性が取り沙汰されることも多いが、両者のアプローチは対極にある。キムがソーシャルメディア上で親しみやすさとラグジュアリーを売るインフルエンサーの頂点だとすれば、ビアンカは自己を記号化し、大衆を突き放すコンセプチュアル・アーティストの立ち位置を崩さない。このコントラストが、エンターテインメント業界における彼女の異質さを一層際立たせている。