今年、アパレル業界を覆っている最大の潮流が「ネオ・オフィススタイル」だ。過度な装飾を削ぎ落としたミニマルなスーツや、洗練された日常着の引き締め役として、存在感のある黒フレームが不可欠な存在となっている。
かつての「ノームコア」は無個性を楽しむ側面が強かった。しかし、現在のトレンドは異なる。存在感あふれる極太アセテートから、極限まで削ぎ落とされた繊細なセルロイドまで、絶妙なニュアンスの違いで自らの意志を主張するツールへと進化したのだ。静かな主張。それこそが、今人々が眼差しに求めているものに他ならない。