2026年に公開され、興行収入50億円を突破する歴史的メガヒットとなった劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』。本作の脚本クレジットには、福田己津央監督、小説家の後藤リウ氏とともに、「両澤千晶」の名が刻まれています。
両澤氏が生前に遺していたプロットや脚本初稿は、膨大な分量とアイデアの断片として残されていました。福田監督はその遺稿を基に、彼女が伝えたかったテーマを徹底的に掘り起こす作業を敢行。「優れた能力を持つ者が世界を支配するデスティニープラン」に対抗する力として、彼女が物語の核心に据えていたのは「不完全な人間同士の愛と肯定」でした。劇中で描かれたキラとラクスの本音の対話や、登場人物たちの泥臭い決着は、まさに両澤氏が命を削って遺したメッセージそのものだったのです。