配信直後から国内外で大きな旋風を巻き起こした本作だが、2026年を迎えた現在、欧米の映画批評サイトや大手海外メディアでも「アジアの犯罪群像劇における新たな金字塔」として改めて高く評価されている。『Succession(キング・オブ・メディア)』や『Ozark(オザークへようこそ)』といった海外の傑作ドラマと肩を並べるテンションを維持できた要因として、海外クリエイター陣が口を揃えるのが「登場人物全員が持つ圧倒的な存在感」だ。
警察側の定年間近の刑事・辰を演じたリリー・フランキーの枯れた哀愁と、後輩刑事・倉持を演じたマキタスポーツや池田エライザのひたむきさ。悪に潜む闇と、それを追う側の人間味あふれる葛藤が対比されることで、作品に重厚な人間ドラマの深みがもたらされた。この緻密なキャスト配置と演技のバランスこそが、言語の壁を超えて世界中の観客を魅了し続ける最大の理由だ。