ネット上の口コミやSNSで時折見られる最大の誤解が、港区麻布台(飯倉片町)に本店を構える高級イタリアン「レストラン キャンティ(CHIANTI)」との混同です。両者は名前こそ似通っているものの、歴史的背景も経営母体も完全に異なる別組織です。
1960年創業の飯倉片町キャンティは、昭和の文豪や政財界の重鎮、文化人が集ったサロン的格式を持つハイエンドな高級リストランテです。一方、1972年に笹塚で産声をあげた「イルキャンティ(iL-CHIANTI)」は、誰でも気軽に本場イタリアの食堂の味とワインを大皿で楽しめるように立ち上げられた「イタリア式食堂」です。両者を混同してドレスコードや価格帯に戸惑うことのないよう、事前の認識整理が必要です。
また、ドレッシングに関する盲点も見逃せません。「店頭で食べる味と自販機・テイクアウトの味は違うのではないか」という疑問がネット上で囁かれることがありますが、これには明確な理由があります。防腐剤や過度な加熱殺菌を行わない生ドレッシングであるため、賞味期限が非常に短い(要冷蔵で数週間)という特性があります。購入後は冷蔵庫でしっかりと冷やし、油分と野菜ペーストが完全に一体化するまで強めにシェイクしてから使用しなければ、店舗本来のコクが立ち現れません。この物理的な特性を理解していないと、「お店の味と違う」という誤解に繋がってしまいます。