多部未華子さんのビジュアルの変遷を紐解くには、まずデビュー初期から現在に至るキャリアの節目を定点観測する必要があります。多部さんが芸能界入りを果たしたのは2002年、スカウトがきっかけでした。その後、2005年公開の映画『HINOKIO』でブルーリボン賞新人賞を受賞した頃の姿は、黒髪のショートカットにすっきりとした切れ長の目元が印象的な、極めてイノセントな佇まいでした。
2007年のドラマ『山田太郎ものがたり』や、2009年のNHK連続テレビ小説『つばさ』でヒロインを務めた20代前半までは、少女特有のふっくらとした頬の丸みがあり、上まぶたの脂肪が多めの「涼しげな奥二重」がトレードマークでした。当時のインタビュー取材や特番映像を振り返っても、本人は自身の顔立ちについて「華やかなタイプではないからこそ、どんな役にも染まれる」と語っており、素朴で飾り気のないナチュラルさが持ち味と評価されていた時期です。
大きな転換点を迎えたのは、2015年の主演映画『ピース オブ ケイク』や同年のドラマ『ドS刑事』、そして2019年の『これは経費で落ちません!』の頃でした。20代後半に差し掛かると、輪郭のシャープさが際立ち始め、目元の二重ラインがくっきりと強調されるようになります。SNS上では「多部未華子が急激に可愛くなった」「昔の顔と何かが違う」という投稿が急増しました。さらに、2026年の第一子出産を経て30代を迎えた現在では、落ち着きと気品を兼ね備えた大人の女性へと変貌を遂げています。