映画『ジュラシック・パーク3』の中盤、鬱蒼としたジャングルで繰り広げられた恐竜対決は、シリーズ屈指のショッキングな名場面として知られています。当初はティラノサウルスがスピノサウルスの首元に強烈な噛みつきを見せ、優位に立ったかに見えました。しかし、スピノサウルスは強靭な前肢でT-REXの頭部をがっちりとホールドし、テコの原理で一気に首をへし折って絶命させます。
この戦いでジュラシック・パーク3のスピノサウルスがなぜ勝てたのかという疑問に対し、劇中の描写から読み取れる最大の要因は「発達した前肢のリーチと腕力」の活用です。T-REXの前肢は極端に小さく格闘戦には使えませんが、スピノサウルスには鋭い鉤爪を備えた屈強な腕がありました。劇中のスピノサウルスは噛みつきのダメージを耐え凌ぎ、接近戦で首関節を破壊するという変則的な格闘術によって、歴戦の王者をねじ伏せた設定になっています。
また、劇中に登場したT-REXは成体ではあったものの、第1作に登場した個体(レッキィ)と比べてやや小柄な若いオスという裏設定も存在します。奇襲に近い形で組み合わされた結果、一瞬の隙を突かれて頸椎を折られたというのが、ジュラシック・パーク3におけるTレックス死亡の直接的な理由です。