角由紀子氏の語り口や企画力に触れた多くの人が驚くのは、その端麗なルックスと知的なバックボーン、そして扱うコンテンツの過激さとのコントラストです。彼女の原点はどこにあるのか、生い立ちから現在に至る軌跡を振り返ります。
1982年11月18日生まれ、東京都出身の彼女は、名門として知られる白百合女子大学文学部フランス語フランス文学科を卒業しています。いわゆる「お嬢様大学」と称される学び舎で文学や哲学、言語学の素養を磨いたことが、後に怪異や都市伝説を単なる怪力乱神で終わらせず、文化論として論理的に再解釈する知的な土台となりました。
大学卒業後は、サブカルチャーの総本山とも言える白夜書房に入社。アイドル雑誌やアンダーグラウンドカルチャーを独自の切り口で鋭く抉る月刊誌『BUBKA(ブブカ)』の編集部に配属されます。ここで徹底的な現場取材、読者の本能を刺激する見出し作り、タブーを恐れない企画術を徹底的に叩き込まれました。上品な学歴と、泥臭く過激な雑誌編集の現場経験。このハイブリッドな生い立ちこそが、角由紀子という唯一無二の編集者を生み出した土壌です。