ネット上の口コミやSNS(X、旧Twitter)における反響を定性分析すると、小西克幸に対する評価は「頼れる兄貴声」にとどまらず、その「怪演力」への驚嘆が極めて多い点に気づかされます。
その筆頭が『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のボス、ディアボロ役です。普段の穏やかな青年・ドッピオから冷酷非情なディアボロへ人格が切り替わった瞬間の、腹の底から絞り出すような咆哮と、自分の正体が露見することを病的なまでに恐れるパラノイア(偏執病)的な演技は、放送当時ネットコミュニティを騒然とさせました。「帝王はこのディアボロだッ!依然変わりなくッ!」という絶叫には、圧倒的強者でありながら内面に深い闇を抱える怪物のリアリティが凝縮されていました。
また、『ゴールデンカムイ』における薩摩出身の軍人・鯉登音之進(鯉登少尉)の演技もファンの間で伝説化しています。普段のツンとしたエリート士官ぶりから、敬愛する鶴見中尉を前にした瞬間に暴発する薩摩弁の早口絶叫(「キエエエッ!」という猿叫)に至る落差は、視聴者に強烈なインパクトを残しました。
SNS上では「小西さんの叫びには嘘がない」「コミカルなキャラでもシリアスな狂気でも、喉の開き方が段違いで耳に残る」といった現場主義の演技に対する称賛が目立ちます。小手先のテクニックで整えられた声ではなく、全身の筋肉を震わせて感情を叩きつけるようなダイナミズムこそが、リスナーの感情を激しく揺さぶる中毒性の源泉です。