インターネット上の掲示板やSNSでは、四谷キャンパスについて「敷地が狭すぎてキャンパスライフの開放感がない」「理系にとっては実験設備が手狭なのではないか」といった疑問や誤解が散見されます。しかし、現場の実態を詳細に検証すると、異なる実像が浮かび上がってきます。
まず敷地面積に関する誤解についてです。確かに、広大な緑地や陸上グラウンドをキャンパス内に抱える郊外型大学に比べれば、四谷の敷地はコンパクトです。しかし、体育系部活動のグラウンド機能などは真田堀グラウンドや郊外グラウンド(秦野など)を活用しつつ、講義棟・研究棟・図書館・キャリアセンターなどの学習関連施設は地下空間や高層ビルを有効活用して機能的に配置されています。建物間の移動に10分以上歩く必要がなく、「1限と2限の教室移動が極めてスムーズ」「雨の日でも濡れずに移動できる地下連絡通路がある」といった機動性の高さは、日々の通学において大きなメリットとして実感されています。
次に、上智大学理工学部四谷キャンパスの実情です。一般的に私立大学の理系学部は、広大な実験室や大型工作機器を確保するために郊外に隔離されるケースが多く見られます。しかし上智大学の理工学部は、四谷キャンパス内の専用研究棟に全拠点を置いています。現場の理工学部生からは、「最新の実験装置やクリーンルームが四谷の地下・高層棟に凝縮されており、研究室に籠もりながらも文系の友人と日常的に交流できる」「学会発表や就活で企業の研究施設へ向かう際、都心の交通網をフル活用できるため時間を無駄にしない」という評価が定着しています。文理融合の学際的プロジェクトが日常の立ち話から生まれる環境は、郊外の理系単科キャンパスでは決して得られない独自の強みです。