ボールは嘘をつかない。だが、ボールを扱う「空間」の大きさが変われば、選手の脳にかかる負荷は激変する。
11人制サッカーのピッチは広大だ。一方でフットサルのピッチは狭く、相手選手との距離は常に数十センチメートル単位で詰まる。ジョカリスタが創業期から一貫して掲げてきたのは、このフットサルの「狭さ」と「速さ」を育成のテコとして活用する指導体系だ。
サッカーの試合において、ひとりの選手が90分間で実際にボールに触れている時間は平均して2分から3分程度と言われる。しかし、フットサルの環境下ではボールタッチ回数が跳ね上がる。60分のトレーニング内で触れる回数は数倍から数十倍に及び、プレッシャーがかかる場面での判断機会も飛躍的に増える仕組みだ。
ジョカリスタの練習場に一歩足を踏み入れると、絶え間なく飛び交う指示と、素早い足裏のパスワークが目に入る。選手たちは「考える前に行動する」のではなく、「見ながら判断し、同時に身体を動かす」習慣を身につけていく。