ネット上では「0120や0800は着信側にお金がかからないから、とりあえず折り返して用件を聞けばいい」という言説が散見されますが、これは極めて危険な誤解です。フリーダイヤルの折り返しの危険性を軽視してはいけません。
見逃されがちな3つの盲点を整理します。
盲点1:「0800」も0120と同じ無料通話番号である事実
「0120は知っているが0800は見慣れないため、海外からの詐欺電話ではないか」と疑う人がいる一方で、「0800だから普通の市外局番か携帯電話だろう」と油断して応答してしまうケースが多発しています。0800は0120の番号枯渇に伴い導入された正規の通話料着信者払い番号ですが、取得コストの安さからテレアポや詐欺グループにも広く利用されています。
0800詐欺電話の見分け方として重要なのは、「心当たりのない0800着信はすべて営業または詐欺の可能性がある」と認識し、通知された番号をそのまま検索して事業者の実態を確認することです。
盲点2:折り返し電話自体が「カモリスト」入りのトリガーになる
詐欺グループは、コンピュータで無作為に電話をかける「オートダイヤラー」を使用しています。不在着信に対して折り返し発信を行うと、相手のシステムに「この電話番号の持ち主は着信に敏感で、律儀に電話を返してくるアクティブな人物」として記録されます。一度このリストに入ると、別の番号から手を変え品を変えて電話が集中することになります。
盲点3:番号偽装(スプーフィング)技術の存在
画面に実在する大手企業や官公庁の0120番号が表示されていても、発信者番号偽装技術によって犯罪グループの拠点から架電されているケースがあります。「ディスプレイに表示された番号が公式サイトの番号と一致しているから本物だ」と過信するのは禁物です。