物語の舞台となる不気味な館に足を踏み入れるのは、一筋縄ではいかない訳ありの心霊エキスパートたちだ。医師であり一人息子のために館を購入したシングルマザーのギャビーを演じるのは、ロザリオ・ドーソン。深い母性愛と怪奇現象に困惑する真に迫ったリアクションで、観客を怪異の世界へと引き込む。
幽霊を信じない心霊写真家ベン役には、アカデミー賞ノミネート経験を持つラキース・スタンフィールドが抜擢された。悲しみを抱えた屈折した心情から次第に仲間と絆を深めていく複雑な心理描写は、作品に深みを与えている。さらに、調子の良い自称・超常現象専門の神父ケント役をオーウェン・ウィルソンが軽妙に演じ、シリアスになりがちな展開に絶妙なコメディリリーフを打ち込んでいる。
水晶玉の中に閉じ込められた霊媒師マダム・レオタ役には、ハリウッドの大御所ジェイミー・リー・カーティス。強烈なオーラと圧倒的な存在感で画面を支配する手腕は、まさに圧巻の一言に尽きる。