草川拓弥の経歴を振り返る上で欠かせないのが、俳優としての目覚ましいステップアップです。中学生時代にスカウトされて芸能界入りした彼は、超特急加入前から映画『告白』(2010年)やドラマ『高校生レストラン』(2011年)といった骨太な作品に出演し、演技の基礎を叩き込まれていました。
ブレイクの布石となったのが、2026年の大ヒットドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称チェリまほ)での六角祐太役です。人懐っこく空気を読まないようでいて、誰よりも周囲に優しい後輩社員を好演し、作品のバイプレイヤーとして強い印象を残しました。
そして2026年、テレビ東京系で放送された『みなと商事コインランドリー』(みなしょー)にて、ドラマNEXT枠の単独初主演を掴み取ります。演じた湊晃は、脱サラして祖父のコインランドリーを継いだアラサー男子。西垣匠演じるピュアでまっすぐな高校生・香月慎太郎から向けられる熱烈な好意に戸惑いながらも、自らの過去の傷と向き合っていく役どころでした。
湊が見せる切なげな瞳の揺らぎや、年下相手に見せる大人の包容力と弱さのグラデーションは、アジア圏を中心とする世界的な大反響を呼びました。放送終了後もSNSの世界トレンド上位を独占し続け、異例のスピードでシーズン2が制作・放送された事実は、彼の演技が単なるビジュアル人気を超え、観客の感情を深く揺さぶった何よりの証拠です。