白塗りメイクに艶やかな着物、そして一度聴いたら耳から離れない裏返った叫び声。ピン芸人として異彩を放ち続けるコウメ太夫の存在を語る上で、日本テレビ放送網がかつて週末のゴールデンタイムに放映していた伝説的ネタ番組『エンタの神様』の功績を外すことはできない。
あのステージで毎週のように披露された不条理極まりないネタの数々は、当時の視聴者に強烈なトラウマと中毒性を植え付けた。理屈を超越したナンセンスな世界観は、時を経てカルト的な支持を獲得。当時のリアルタイム世代だけでなく、デジタルネイティブの若年層へと拡散し、ネットミームとしての独自の生命力を獲得するに至った。狂気と哀愁が同居するそのパフォーマンスこそが、現在進行形のムーブメントを支える強固な土台となっている。