大通り沿いの華やかな店舗の影に、長年地元民の胃袋を支え続けてきた路地裏の名店がひっそりと佇む。人気ドラマ『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎がふらりと立ち寄りそうな、暖簾をくぐれば昭和にタイムスリップしたかのような食堂や、頑固親父が一人で包丁を握る小料理屋だ。
看板メニューは派手さこそないものの、出汁の効いた日替わり定食や、注文を受けてから揚げるサクサクのトンカツ。店主と常連客が交わす他愛もない会話が心地よいBGMとなり、一度足を踏み入れれば誰もがその虜になる。観光ガイドには載らないこうした隠れた名店こそが、野々市の食の底力を支えているのだ。