柔道を志す者が最初の目標とする「黒帯(初段)」ですが、誰でもすぐに取得できるわけではありません。総本山である講道館の昇段規定に基づき、厳格な条件が課されています。
初段を取得するための主な条件と基準は以下の通りです。
- 年齢制限:原則として満14歳以上(中学2年生以上)であることが必須条件です。
- 修業年限:一級取得後、一定期間以上の継続的な稽古実績が求められます。
- 実技試験(試合・勝ち点):月次試合や昇段審査会での対戦において、所定の勝ち点(勝ち星)を獲得する必要があります。
- 形(かた)審査:「投の形(なげのかた)」の手技・腰技・足技など、指定された基本動作の正確な演武が審査されます。
- 筆記・学科:柔道の歴史、講道館の基本理念(精力善用・自他共栄)、ルール理解に関する学科試験が課されます。
審査には試合で所定の勝率を収めて昇段する「抜群昇段(実力昇段)」と、年限と実績を積み重ねて受審する「一般昇段」の2ルートが存在します。安全に技を掛け合い、正しい礼法を重んじる姿勢が厳格に問われるため、黒帯の価値は現在も高く保たれています。