函館は、坂道と海、歴史的建造物が織りなす情景から、多くの文学者やクリエイターにインスピレーションを与えてきました。その筆頭が、昭和から平成にかけて珠玉の純文学を遺した作家・佐藤泰志です。
函館西高校出身の佐藤泰志が遺した『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』などの傑作群は、没後に次々と映画化され、日本映画界に金字塔を打ち立てました。函館特有の光と影、そこに生きる人々の息遣いをリアルに描き出した作品群は、いまなお国内外の映画ファンを魅了し続けています。
また、小説『海峡の光』で芥川賞を受賞した作家・ミュージシャンの辻仁成も、多感な高校時代を函館西高校で過ごした一人です。函館の風景や空気感は彼の創作活動の原風景となっており、文学の街・函館の土壌を象徴するエピソードといえます。