長きにわたり愛されたシリーズがどのように幕を下ろしたのか、その真相とはぐれ刑事純情派の最終回の結末には大きな注目が集まりました。
連続ドラマとしての定期放送は、2005年に放送された『ファイナル』をもって一旦区切りを迎えました。その後、数本の単発スペシャルを経て、2009年12月に放送された『最終回スペシャル(さよなら安浦刑事!命を懸けた最後のごくろうさま列車!)』が完全なるシリーズの完結編となりました。
最終回では、安浦刑事が定年退職を迎える直前、自らの警察人生の集大成となる難事件に立ち向かいます。真実を解き明かした安浦は、長年勤め上げた山手中央署の面々に温かく見送られ、穏やかな笑みを浮かべて警察手帳を置きました。シリーズ終了の背景には、藤田まことさんの健康面への配慮や、「安浦吉之助という刑事を最高の形のまま完結させたい」という制作陣の強い想いがありました。このスペシャルの放送からわずか約2カ月後の2010年2月、藤田さんは76歳で旅立ち、本作はまさに藤田さんの役者人生を象徴する不朽の遺作となったのです。