近年、数千円から数万円程度で手軽に受けられる郵送型の遺伝子検査キットが人気を集めている。体質や将来の病気のリスクを知るために利用する人が増えているが、ここにも落とし穴がある。
検査でわかるのは、あくまで「あなたのDNA配列の特徴」であり、それが「100%特定の病気を発症する」ことを意味するわけではない。遺伝子のスイッチがオンになるかオフになるか(発現するかどうか)は、日々の食事や運動、ストレスといった後天的な環境要因に大きく左右されるからだ。
「遺伝子にその傾向が書かれている(情報)」ことと、「実際にその通りになる(現象)」の間には、環境という大きな変数が存在する。この事実を知っておくだけで、検査結果に過度に一喜一憂し、不要な不安に駆られるリスクを減らすことができる。