本作がこれほどまでに広範な層から支持される理由は、映像表現と声優陣の演技が完璧な化学反応を起こしている点にある。静謐でありながら情熱を秘めた藤宮周を演じる坂泰斗さんのニュアンス豊かな声使いと、容姿端麗でどこか寂しげな雰囲気を纏う椎名真昼を慈しみ深く演じる石見舞菜香さんの声の掛け合いは、まさに唯一無二だ。
project No.9が手掛ける光の描写や、二人が過ごす部屋の空気感まで感じさせる細やかな背景美術は、第2期でさらに洗練されることが期待される。学園生活での二人の関係の変化が、彼らの映像美と声の演技によってどのように紡がれるのか、胸が高鳴るばかりだ。