まずは、自分の横顔がどのような状態にあるのかを客観的に把握することが大切です。美容医療や矯正歯科の現場で基準とされるのが、鼻先と下顎の突端を結んだ「Eライン(エステティックライン)」です。理想的なEラインでは、上下の唇がこのラインの内側か、軽く触れる程度に収まります。
アデノイド顔貌の代表的な特徴には、次のような項目が挙げられます。
- 下顎が後退し、首との境目が曖昧:横から見たときに顎先が引っ込んでおり、二重あごになりやすい。
- 鼻下が長く、唇がめくれ上がっている:口輪筋が緩み、上唇が富士山型に突き出ている。
- 常に口が半開きになりがち:意識しないと鼻呼吸が続かず、唇が乾燥しやすい。
- 面長で平坦な印象の顔つき:頬骨の位置が下がり、顔全体が間延びして見える。
- 顎先に「梅干しジワ」ができる:無理に口を閉じようとすると、オトガイ筋に力が入ってしわが寄る。
混同されやすい症状に「口ゴボ」との違いがあります。口ゴボは主に「前歯や歯槽骨が前方に突出している状態」を指し、顎の位置自体は正常な場合もあります。一方、アデノイド顔貌は「上顎前突に加え、下顎が後下方へ回転して引っ込んでいる」という骨格全体の立体的な後退を伴う点が大きな違いです。両者が複合しているケースも多く、正確な鑑別には頭部X線規格写真(セファログラム)による診断が欠かせません。