画面越しの奇抜なビジュアルから「ただの目立ちたがり屋の一般人」と思われがちですが、彼の正体はプロのパフォーマーであるBUTCH(ブッチ)氏です。本名は谷地 健太郎(やち けんたろう)氏。岩手県出身で、ロックバンドのボーカルや舞台演出、イベントプロデュースなどを手掛けてきた生粋の表現者です。
彼が表参道の行列に並んだきっかけは、単なる冷やかしではなく、Appleが創り出そうとしていた未知のデジタル体験に対する純粋な好奇心と、エンターテイナーとしての直感でした。「面白いことが始まる場所に居合わせたい」という表現者ならではの行動原理が、あの伝説的なワンシーンを生み出したのです。
その後も彼はiPhone 4、iPhone 5といった歴代ナンバリングモデルの発売時に幾度となく行列の先頭に立ち続け、ソフトバンクの孫正義氏(当時社長)とも直接握手を交わすなど、いつしかApple新製品発売時の「風物詩」として公式・非公式問わず認知される存在へとなっていきました。