羽生結弦の得点推移を振り返ると、オリンピックという最高峰の舞台でいかに勝負強さを発揮してきたかが浮き彫りになります。
2014年ソチオリンピックでは、ショートプログラム『パリの散歩道』で五輪史上初となる100点超えの101.45点を叩き出し、19歳の若さで世界の頂点に立ちました。この瞬間から、フィギュアスケート男子シングルは「100点超え・300点超え」が勝利の必須条件となるハイレベルな新時代へと突入します。
そして迎えた2018年平昌オリンピック。右足甲靭帯損傷という絶望的な大怪我から約3ヶ月半の実戦ブランクを経てリンクに立った羽生は、ショートプログラムで111.68点、フリーで206.17点、総合317.85点という圧巻のスコアを記録しました。66年ぶりとなる男子シングル五輪連覇の偉業は、極限のプレッシャー下でノーミスの演技を揃える精神力と、圧倒的な基礎技術の高さが生み出した奇跡のスコアでした。