マツダ株式会社が誇る内燃機関の金字塔、SKYACTIV-D 2.2。低圧縮比化によって低燃費と圧倒的なトルクを両立させた革新的なパワーユニットだが、特有の構造的課題から逃れることはできない。ディーゼルエンジンが燃料を燃焼させる過程で発生する微細なスス(煤)とブローバイガスに含まれるオイルミストが混ざり合い、強固なスラッジとなって吸気ポートやインテークマニホールドの内部を狭めていく。
新車時には滑らかに空気を吸い込んでいた流路が、走行距離の蓄積とともに動脈硬化を起こす。空気量が不足すれば不完全燃焼が進み、さらに多くのススが生み出されるという負の連鎖に陥るのだ。街乗り中心のストップ&ゴーを繰り返す走行パターンは、この蓄積スピードを劇的に加速させる。気付いたときには、エンジンが本来の呼吸能力を奪われている。