業界の盟主の座を争う鹿島建設株式会社と株式会社大林組。両者の強みは好対照でありながら、極めて強固だ。
「土木の鹿島」と称される鹿島建設は、山岳トンネルやシールド工事、ダム建設における自動化施工技術「A4CSEL(クワッドアクセル)」をはじめとする先端テクノロジーで他社を圧倒する。難度の高い国家インフラや北米を中心とする海外不動産開発の利益貢献が厚く、収益のボラティリティを巧みに抑え込んでいるのが特徴だ。技術研究所発の特許を現場へ落とし込むスピードも速い。
対する株式会社大林組は、大規模都市再開発と建築技術の統合力で際立つ。大阪・関西圏での圧倒的なプレゼンスに加え、東京圏の超高層オフィスや複合施設建設において類まれな施工管理力を誇る。再生可能エネルギー事業や宇宙エレベーター構想に代表される未来志向のブランド戦略を打ち出しつつ、木造・木質化建築「LOOP PORT」などのサステナブル技術でも業界を先導する。盤石な営業基盤と冒険心。この両輪が大林組のタフさの源泉だ。