高校数学に入った途端、数多くの学生が再び挫折を味わうのが「$x^2$の前に係数がついた二次式」です。ここで必須となるのが高校数学因数分解苦手克服の関門であるたすき掛けのやり方です。
たすき掛けで計算が遅い人は、あてずっぽうに数字を当てはめています。効率化の秘訣は「定数項の約数ペア」を書き出し、足し算で作るべき中央の係数の「偶数・奇数」や「符号」から逆算して候補を2組程度に絞り込むことです。さらに数IIで登場する3次式の因数分解公式($a^3 \pm b^3 = (a \pm b)(a^2 \mp ab + b^2)$)や、高次方程式の基本となる因数定理(代入して式がゼロになる値$x=\alpha$を見つけて$(x-\alpha)$で割る手法)へと進みますが、本質はすべて中学レベルの「共通因数を探し、次数を下げていく作業」の延長線上にあります。