表参道や明治通り沿いの華やかな商業施設とは対照的に、神宮前2丁目の落ち着いたエリアに佇むエントランス。重厚な扉を開け、薄暗い螺旋階段を一歩ずつ下りていくと、心地よいギターの音色とスパイスの香りが漂ってきます。地下1階から地下2階へと吹き抜けになったダイナミックなフロア設計は、まさに夜のメキシコの街角そのものです。
店名の「Madrugada(マドゥルガーダ)」はスペイン語で「夜明け前」を意味します。朝まで語らい、音楽を愛し、食事を愉しむラテンの文化を日本に伝えたいという創業者の思想が、空間作りの細部にまで息づいています。壁面のタイルや調度品、アンティークのアイアンワークに至るまで現地から直接買い付けられた素材で構築されており、テーマパークのようなハリボテ感は一切ありません。この徹底した本物志向こそが、流行に敏感な原宿において長年トップランカーとして君臨し続ける最大の理由です。