「うどんは大きな鍋でたっぷりのお湯で茹でるのが一番」という固定観念は、冷凍うどんにおいては完全に覆されます。製麺メーカーの研究開発データによると、冷凍うどんは最も美味しい状態(デンプンが完全にα化=糊化した瞬間)で急速凍結されています。これを再び大量の熱湯に投入すると、麺の外側が必要以上に水分を吸いすぎてしまい、表面がふやけて弾力が損なわれる原因になります。
一方で、冷凍うどんのレンジ調理は、麺内部に含まれる水分だけをマイクロ波で直接振動・加熱させて復元します。余分な水分が加わらないため、外側は滑らかで中心部に力強い弾力が残る「理想的なコシ」が生まれます。袋のまま電子レンジ(600Wで約3分20秒〜3分40秒)にかけるだけで、職人が茹で上げた直後の状態へと完璧に巻き戻せるのです。
冷凍うどんのコシを残す解凍方法として最も重要な裏技は、冷水で締める場合の「氷水潜航時間」です。冷水で洗う時間はわずか10秒〜15秒にとどめ、手のひらで揉み込まずに表面のぬめりを軽く流す程度にするのがコツ。冷やしすぎによるデンプンの硬化(β化)を防ぎ、しなやかな弾力を保ったままアレンジへと移行できます。