なぜ銀行員は速い?プロ直伝のお金の数え方「札勘」上達のコツ徹底解説

なぜ銀行員は速い?プロ直伝のお金の数え方「札勘」上達のコツ徹底解説

なぜ銀行員は速い?プロ直伝のお金の数え方「札勘」上達のコツ徹底解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

金融機関の窓口で日常的に行われている札勘定(さつかんじょう、通称:札勘)には、大きく分けて2つの基本動作が存在します。それが「縦読み(タテカン)」と「横読み(ヨコカン)」です。多くの人が疑問に抱く「なぜあれほどのハイスピードでミスが発生しないのか」という秘密は、この2つの数え方が持つ役割の明確な分担にあります。

銀行員のお札の数え方は、単に枚数を把握するためだけの作業ではありません。金種の誤混入がないか、偽造紙幣や破れ・激しい汚損がないかを同時に判別する高度な検閲プロセスを兼ねています。プロは必ず用途に応じてこれら2種類の技法を使い分け、あるいは組み合わせて二重三重の確認を行っています。

金融機関の実務マニュアルや新人研修カリキュラムの記録を紐解くと、札勘の基本原則は「指先の感覚に頼り切らず、視覚と紙が弾ける音(聴覚)を一致させること」に集約されます。それぞれの特徴と具体的な手順を整理していきましょう。

1. 圧倒的なスピードで枚数を割り出す「縦読み(タテカン)」のやり方

紙幣を縦方向に持ち、上部を指先でリズミカルに弾きながら数えていくのが「縦読み」です。この手法の最大の目的は、短時間で正確に枚数を数え切ることに特化している点にあります。

具体的な手順と紙幣の数え方の指の使い方は以下の通りです。

まず、お札の束の短辺を揃え、左手の人差し指と中指で紙幣の裏側を支え、親指を表側の中央やや下に添えて固定します。このとき、手首を軽く手前に傾けてお札の束に自然なカーブを作ることが肝要です。右手の親指を札の右上に軽く当て、下方向または斜め手前へと滑らせるように1枚ずつ弾いていきます。

プロの縦読みが素早い理由は、1枚めくるごとに「パチン、パチン」と規則正しい音を立てる点にあります。指先の触覚だけでなく、紙が擦れるリズムを聴覚で捉えることで、万が一2枚同時にめくってしまった際の違和感を瞬時に察知できる構造になっています。

2. 扇形に広げて異物や真贋を見抜く「横読み(ヨコカン)」のやり方

お札を水平に持ち、左手と右手を連動させてまるで孔雀の羽のように扇形(おうぎがた)へ綺麗に展開するのが「横読み」です。お金の数え方で扇形を作るこの動作は、見た目の美しさだけでなく、セキュリティ管理上極めて合理的な意味を持っています。

横読みを行う際、行員はお札の右上や左上に印字された数字(金種表示)を一列にずらして可視化します。これにより、例えば1万円札の束の中に1千円札や5千円札が1枚でも紛れ込んでいないか、記番号や肖像画に異常がないかを一目で総点検できます。

横読みの手順では、まず紙幣の長辺を揃えて両手で持ち、左手の親指を軸にして右手を外側へスライドさせながら均等に円弧を描きます。扇形が完成したら、4枚または5枚を1つのブロックとして指先でテンポよく押さえながら数えていきます。束の厚みを一瞬で平面化することで、枚数の過不足と異物混入を同時に排除する完成されたチェックシステムといえます。

山田 真由
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山田 真由

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