国際連合安全保障理事会は、拒否権を持つ常任理事国の対立によって完全に麻痺した。北朝鮮がどれほど露骨に決議違反の弾道ミサイル発射を繰り返そうとも、制裁強化の声明すら出せない形骸化が進んでいる。国際秩序のタガが外れたことで、地域のパワーバランスは法ではなく「剥き出しの軍事力」に委ねられることとなった。
この激震は、世界の防衛・安全保障産業を未曾有の特需へと突き動かしている。韓国が自国製兵器の輸出を急拡大させて防衛大国としての地歩を固める一方、周辺諸国も迎撃ミサイルや無人兵器の調達を猛烈な勢いで急いでいる。激化する地政学リスク・国際情勢の荒波は、もはや外交努力だけでは防ぎきれない軍備拡張スパイラルを生み出している。