愛子さまが将来的に天皇へ即位される可能性は、現行制度上はゼロでありながら、制度改正を伴う政治判断の文脈においては依然としてゼロとは言い切れない複雑な局面にあります。根本的な障壁となっているのが、1947年に制定された現行の皇室典範第1条に明記された「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」という規定です。
現在、皇位継承資格を持つ皇族は、皇嗣である秋篠宮さま、悠仁さま、そして常陸宮さまのわずか3方のみとなっています。皇族の高齢化と減少が加速する中、国会では超党派による協議が進められていますが、議論の焦点は「皇位継承順位の根本的見直し」ではなく、目下の喫緊の課題である「皇族数の確保」に絞られているのが実情です。
政府が取りまとめた有識者会議の報告書でも、「悠仁さままでの皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない」という基本方針が確認されています。したがって、直ちに愛子さまが皇太子(皇位継承順位第1位)として立太子される可能性は制度設計上低く抑え込まれているものの、皇位継承資格者の絶対的な不足という構造的危機が解消されない限り、抜本的な法改正論争が再燃する余地は常に残されています。