本作の大きな醍醐味は、普段は爽やかな役柄を演じる若手俳優やアイドルが、欲望に溺れて身を滅ぼしていく生々しい姿を見せた点にあります。SNSやネット掲示板で今なお語り継がれるエピソードを検証します。
特に社会的な反響を呼んだのが、ドラマSeason 3の「洗脳くん編」で婚約者一家をマインドコントロールし崩壊へ追い込んだ神堂大地役の中村倫也です。甘いマスクの裏にある底知れぬ狂気、静かな声で人の精神を破壊していく演技は、ネット上で「トラウマレベルの恐ろしさ」「背筋が凍る」と大絶賛されました。この怪演が業界関係者の目に留まり、後の大ブレイクにつながる決定打となりました。
また、映画Part1でイベントサークルの代表として虚栄心に呑まれていく小川純を演じた林遣都の転落劇も圧巻でした。どん底に落ちた人間の惨めさと焦燥感を生々しく表現し、映画Part2では当時若手だった菅田将暉が荒んだ不良少年役として危うい色気を放ちました。さらに白石麻衣、門脇麦、窪田正孝、本郷奏多といった面々が、パパ活やマルチ商法、情報商材に翻弄される現代人を熱演。実写版『闇金ウシジマくん』は、実力派若手俳優にとって「殻を破るための最高の登竜門」として機能していたことが窺えます。