阪神の失速と対をなす形で球史に刻まれたのが、原辰徳監督率いる読売ジャイアンツの「メイクレジェンド」です。1996年の長嶋茂雄監督による「メイクドラマ(最大11.5ゲーム差逆転)」を超える奇跡として掲げられたこのスローガンのもと、巨人は後半戦で驚異的な勝率を記録しました。
アレックス・ラミレス選手や小笠原道大選手を中心とした強力打線が爆発し、山口鉄也投手や越智大祐投手ら「風神雷神」と呼ばれた強力リリーフ陣が台頭。特に9月以降の巨人軍は24試合で18勝6敗という圧倒的な強さを見せ、阪神との直接対決でも直接引導を渡す勝負強さを発揮しました。
一方、首位を明け渡し逆転優勝を許した岡田彰布監督は、クライマックスシリーズ第1ステージ終了直後に「優勝を逃した全責任は監督にある」として辞任を表明しました。圧倒的有利とされた戦力とゲーム差を守り切れなかった精神的重圧と、指揮官としての強い責任感が電撃退任の真相でした。