2000年代のグラビアシーンは、まさに百花繚乱の戦国時代でした。学研のアイドル誌『BOMB』の表紙ヒストリーを振り返ると、2000年代初頭は毎号のように水着グラビアが表紙を飾り、雑誌媒体だけでなく「ガラケー」向けの着うたや待受画像配信など、デジタル黎明期のプラットフォームとも連動して爆発的な人気を獲得していました。
集英社『週刊ヤングジャンプ』の「全国女子高生制服コレクション(制コレ)」や講談社『ミスマガジン』などのコンテストは若手登竜門として機能し、そこから多くのトップタレントが誕生。当時の2000年グラドル人気ランキングや雑誌カバースタッツを振り返ると、上戸彩さん、若槻千夏さん、安めぐみさん、優木まおみさん、原幹恵さん、秋山莉奈さんらが誌面を彩り、社会現象となりました。
出版不況が叫ばれる以前の時代であり、2000年代女性アイドル写真集売上は、主要タレントであれば初版数万部、累計で10万部を突破することも珍しくありませんでした。単なる男性向けコンテンツにとどまらず、女性読者からもファッションアイコンとして支持を集めるなど、グラビアアイドルはポップカルチャーの中心に位置していたのです。
そのムーブメントの牽引役となったのが、野田義治社長率いる「イエローキャブ」でした。小池栄子さんやMEGUMIさん、佐藤江梨子さんといったイエローキャブ出身タレントは、従来の「守られるアイドル」の枠を破壊。深夜番組やゴールデンタイムのバラエティで芸人顔負けの鋭い返しを披露し、「グラビア+バラエティ=グラドル」という新たな職種を完全に定着させました。