インターネット上の掲示板やSNSでは、「信用金庫は銀行に比べて金利が高く審査も遅いのではないか」「ネット銀行の方がすべてにおいて優れている」といった極端な意見が見受けられます。しかし、これは地域金融機関の構造的本質を見誤った典型的な誤解です。
ネット銀行は、低金利や低コストを実現する代わりに、 algorithmic credit scoring(アルゴリズムによる画一的なスコアリング審査)を採用しています。そのため、勤続年数が短い転職直後の方、確定申告の実績に波がある個人事業主、創業間もないスタートアップなどは、機械的なスコア不足で即座に門前払いとなるケースが珍しくありません。
これに対し、高鍋信用金庫のような地域金融機関が強みとするのが「リレーションシップバンキング(関係性金融)」です。財務諸表上の数値だけでなく、経営者の資質、事業の将来性、地域社会での信用度といった定性情報を総合的に評価して審査を行います。「数字には表れない現場のポテンシャルを拾い上げてくれる」という点こそ、地方で事業を営む人々やマイホームを取得したい世帯にとって代えがたいセーフティネットとなっています。