体調不良や急な事情で行けなくなった正規購入者と、チケットを渇望するファンを結ぶ唯一の公式ルートとなったのが「公式リセール出品・購入方法」です。このシステムは、定価でのトレードと厳格な抽選方式を組み合わせることで、完全な公平性を保ちました。
公式リセールの運用は、各公演初日の約1週間前からスタートし、公演前日の所定時刻まで毎日正午にエントリー受付と当落発表が繰り返される「デイリーマッチング方式」が採られました。出品者は手数料を差し引いた正規代金が返金され、購入希望者はあらかじめクレジットカード情報を登録した上で毎日抽選を待つ仕組みです。
このリセール戦線において復活当選を勝ち取った人々の行動パターンを分析すると、明確な共通点が見出せました。
第一に、諦めずに「最終日まで毎日欠かさず再エントリーを更新し続けた」こと。出品数は公演日が近づくにつれて増加する傾向にあり、特に公演前日や前々日には仕事や家庭の事情で行けなくなった層からの出品が急増しました。
第二に、席種や枚数の条件を「1枚・席種不問」に絞り込んだユーザーのマッチング率が高かった点です。連番希望の2枚エントリーに比べ、単番(1枚)の出品枠は競争率の面で格段に有利に働きました。落選組のなかでも、最後まで粘り強く公式リセールに張り付いたファンが、奇跡の復活劇を手にすることとなったのです。