エイベックス・エンタテインメントに所属し、順風満帆に見えたキャリアの途上で、チャラン・ポ・ランタンは大きな舵を切った。メジャーレーベルを離れ、自らの会社「合同会社ゲィジュツ」を設立したのだ。効率性やタイアップ至上主義が支配する商業主義の枠組みから飛び出し、すべての創作とビジネスの手綱を自分たちの手に取り戻すための決断だった。
「やりたいことを、やりたいタイミングで、自分たちの責任において形にする」。小春が掲げたこのシンプルな信念は、楽曲制作のみならず、グッズのデザインからライヴの制作に至るまで徹底的なDIY精神として結実している。巨大資本の傘を脱ぎ捨てたことで、彼女たちの表現はより鋭く、より自由な牙を取り戻すこととなった。