雨雲レーダーを使いこなす前に、基礎となる天気図の読み解き方を身につけておくと、レーダーに映らない危険を先回りして察知できます。難解に見える天気図ですが、見るべきポイントはごく限られています。
まず注目すべきは、天気図記号見方における「等圧線の間隔」と「低気圧から伸びる前線の種類」です。等圧線が狭く密集している場所は強風域であり、低気圧に向かって大量の水蒸気が送り込まれている証拠です。特に温暖前線と寒冷前線が連結した低気圧の中心付近では、上昇気流が極めて活発になります。
さらに見逃せないのが、等圧線がV字型に南側へ窪んでいる「気圧の谷(トラフ)」です。地上の天気図上で明瞭な前線が描かれていなくても、気圧の谷が通過するタイミングでは上空に強い寒気が入り込み、午後の気温上昇とともに猛烈な雷雲が立ち上がりやすくなります。また、夏場から秋口にかけては台風進路予想図見方の確認も必須です。台風本体が遠くにあっても、太平洋高気圧の縁を回って湿った空気が前線に流れ込み、思わぬ遠隔豪雨をもたらすケースが多発しています。