たい焼きの製法には、複数枚を一度に焼き上げる大型の焼き型を使う「養殖モノ」と、一匹ずつ独立した鋳型で直火焼きにする「一本焼き(天然モノ)」の2種類が存在します。「たいやき わかば」の厨房では、熟練の職人が1丁あたり約2kgもある重厚な鋳型をリズミカルに返し、直火の強火で一気に焼き上げています。
この一本焼きによって余分な水分が瞬時に飛び、皮は驚くほど薄く、表面はサクッと香ばしい焼き上がりに仕上がります。さらに、わかばの真骨頂は「尾の先まであんこが詰まっている」ことにとどまりません。創業者の「たい焼きのしっぽにはいつもあんこがありますように」という祈りにも似た哲学が、70年以上の歳月を超えて受け継がれているのです。
使用するあんこは、北海道産の厳選小豆を大釜で毎日炊き上げた自家製です。甘さを引き締めるために塩気を絶妙に利かせており、糖度の重みを感じさせず、最後の一口まで飽きずに食べ切れる上品な後味を確立しています。