Q1:市販の強力タイプを使えば、固いおせんべいやステーキも元の自分の歯と同じように噛めるようになりますか?
A1:完全な天然歯と同等の咬合力を取り戻すことは困難です。総入れ歯の咀嚼力は健康な天然歯の約20〜30%程度と言われています。強力な安定剤を使用することで入れ歯の横揺れや浮き上がりが抑えられ、装着前と比較して格段に噛みごたえは改善しますが、極端に硬いものや粘り気の強い餅・キャラメルなどは義歯自体の破損や脱落を招くため、慎重に食べる必要があります。
Q2:部分入れ歯ですが、ドラッグストアで「一番強力」と勧められたクッションタイプを使っても問題ないですか?
A2:部分入れ歯へのクッションタイプの使用は避けてください。クッションの厚みと弾力によって入れ歯がわずかに沈み込んだり浮き上がったりするため、金具(バネ)を通じて残っている天然の健康な歯に過度な負担がかかり、歯周病を急速に悪化させたり歯を揺らしたりする原因になります。部分入れ歯には、薄く均一に塗布できる部分入れ歯専用のクリームタイプを選択してください。
Q3:夜寝るときも強力安定剤をつけたまま外さずに寝ても大丈夫でしょうか?
A3:原則として就寝時は必ず入れ歯を外し、安定剤もきれいに洗い流してください。睡眠中は唾液の分泌量が激減するため、口腔内の細菌が爆発的に繁殖します。安定剤をつけたまま就寝すると、歯ぐきが休まらず血行不良を起こすだけでなく、カンジダ菌などの温床となり誤嚥性肺炎のリスクを高めます。就寝時は洗浄剤を入れた水の中で入れ歯を休ませ、粘膜を解放することが鉄則です。