メインカードで待ち受けていたのは、誰もが予期せぬ衝撃的なフィニッシュだった。ゴングと同時に猛然とダッシュした挑戦者が、開始わずか12秒、王者の顎へ一直線に突き刺した右フック。崩れ落ちる王者の姿に、場内は悲鳴と狂喜が混ざり合った異様な歓声に包まれた。
1分間という残酷なタイムリミットは、一瞬の躊躇すら許さない。ガードの上から叩きつけるような強打、寸前で見切るカウンターの閃光。一歩でも引けば即座に判定負けへと直結する恐怖と戦いながら、ファイターたちは野性を全開にして殴り合った。プロ格闘家としてのプライドを背負う者、アウトローからの成り上がりを狙う者、それぞれの生き様が激しく火花を散らした数分間だった。