集英社の看板作品として世界中を熱狂させた『BLEACH』。そのなかでも、主人公・黒崎一護の好敵手であり無二の戦友として絶大な支持を集める阿散井恋次。この男の咆哮を具現化できる役者は、伊藤健太郎を置いて他にいない。
studioぴえろが手掛ける『BLEACH 千年血戦篇』において、その芝居はさらなる円熟と凄みを増した。若き日のギラついた反骨心に加え、護廷十三隊の副隊長としての重責、そして守るべき者への覚悟。蛇尾丸を振るう際の肉声には、数十年におよぶ歳月をキャラクターと共に歩んできた役者ならではの重厚な説得力が宿る。叫び声の刹那に、男の不器用で愚直な生き様が滲み出ている。