2026年、日本の通信市場における最大のトピックは、楽天モバイルが打ち出した「宇宙と地上をつなぐ完全カバーエリア」の確立だ。米AST SpaceMobileとの提携によって実現した衛星とスマートフォンの直接通信は、山間部や災害時の通信断絶という従来の課題を根底から覆した。
「都市部の基地局整備だけで既存大手3社に対抗するのは不可能だ」。そう周囲に語っていた創業者の予言通り、宇宙インフラの活用は設備投資効率を飛躍的に高めた。かつて年間数千億円を飲み込んでいたキャッシュアウトは劇的に減少し、契約者数の拡大とともに限界利益率は垂直立ち上がりを見せている。インフラの「安物買い」と揶揄された時代は終わりを告げた。