海外における評価の頂点として語り継がれるのが、1989年に公開された巨編『ブラック・レイン』だ。監督を務めたリドリー・スコットは、オーディションで彼の前に立った瞬間にその鋭い眼光と醸し出す威圧感に打ちのめされたという。劇中で演じたヤクザの親分・菅井役は、限られた出番でありながら作品全体の空気を一変させるほどの異彩を放った。
撮影中、巨匠リドリー・スコットに対して自ら立ち振る舞いや間合いの提案を行い、監督がその圧倒的な洞察力に感動してアイデアを即座に採用したというエピソードも有名だ。名優マイケル・ダグラスや松田優作といった強烈なキャスト陣がひしめく中で、東洋の怪優としての格調と恐ろしさを世界に見せつけた瞬間だった。