刑期を終えて釈放された紅桜の動向は、シーン全体から固唾をのんで見守られていました。その劇的な復帰の過程を赤裸々に捉えたのが、ドキュメンタリー映画『ダメな奴(A Bad Boy)』です。
監督・嵯峨衣綿の手によって記録されたこの映像作品には、出所直後の戸惑い、家族や仲間との再会、再びステージへ立つまでの壮絶なリハビリテーションの日々が生々しく記録されています。美化されない人間の弱さと、それでも歌うことでしか生きられない表現者の業が描かれ、映画は単館上映から全国へと広がる異例のロングランを記録しました。
復帰ライブのステージに彼が現れた瞬間、割れんばかりの歓声とともに会場は熱狂に包まれました。ネット上では「本物のブルースを聴いた」「歌声の説得力が段違い」といった賞賛の声が溢れ返り、彼の復活は決定的なものとなったのです。