乳児健診の現場において、生後3ヶ月前後の保護者から寄せられる相談の中で突出して多いのが、日中の過ごし方に関する疑問です。首が完全にすわっていない状態での関わり方には慎重さが求められる反面、赤ちゃんの脳内ではシナプスの結合が急激に加速しており、外の世界からの刺激を強く求めています。生後3ヶ月発達目安運動機能詳細まとめとして小児科の臨床基準を概観すると、この時期は「首のぐらつきが徐々に減る」「腹ばいにすると一瞬頭を持ち上げる」「両手を胸の前で合わせる(ハンドリガード)」といった劇的な質的変化が確認されます。
視覚機能においては、焦点距離が約20〜30cmに定まり、赤・黄・黒・白といった明度差の強い色覚を弁別し始めます。動くものを眼で追う追視の範囲が左右180度近くまで広がるため、周囲の状況を積極的に認識しようとする行動が現れます。さらに、喉頭の下降に伴って母音主体の発声であるクーイング(「あー」「くー」など)が活発化し、大人の働きかけに対して微笑み返す「社会的微笑」が定着し始める時期でもあります。
つまり、この時期の「遊び」における正解とは、知能や身体能力を無理に引き上げる英才教育ではありません。親の顔をしっかり見せ、温かい声かけに応答し、安全な姿勢で体を動かす「感覚と情緒のキャッチボール」を行うことこそが、後々の運動発達や言語発達を支える決定的な礎となります。