福岡県糸島市の志摩芥屋に位置するこの巨大な玄武岩洞は、1966年に国指定天然記念物に指定された。六角形や八角形の規則正しい柱状の岩が整然と並ぶ景観は、古代の火山活動によって噴出したマグマがゆっくりと冷えて固まる過程で生み出されたものだ。
開口部の高さは約10メートル、奥行きは約90メートルにも及び、日本三大玄武洞のなかでも最大級の規模を誇る。黒々とした岩肌に波がぶつかり、白波が弾ける光景は力強く、自然が創り出した彫刻作品そのものだ。引き潮の折に見せる岩肌の滑らかさと、時折聞こえる洞窟奥深くの響きが、ここがただの観光地ではないことを教えてくれる。