この大一番でピッチ上の主役に躍り出なければならない男がいる。久保建英だ。幼少期からスペインで育ち、現在もラ・リーガの最前線で強烈なインパクトを残し続けるレフティーは、相手守備陣の癖や思考ルーティンを誰よりも知り尽くしている。
右サイドから鋭いカットインで中央へ切り込むドリブル、相手守備陣の間隙を射抜くラストパス、そしてボックス付近での冷徹なフィニッシュ。スペインのディフェンダー陣にとって、間合いを詰めればファウルを誘発され、距離を空ければ強烈な左足を振り抜かれる久保の存在は悪夢以外の何物でもない。彼が右サイドで違いを作り出し、相手の左サイドバックの攻撃参加を釘付けにできるかどうかが、日本の攻撃陣全体の推進力を左右する。